医療・福祉現場で注目される「音楽療法」

私たちの体には「自律神経」があり、「交感神経」と「副交感神経」がバランスよく働いています。そのため、緊張すべきところでは交感神経が、リラックスしたいところでは副交感神経が優位になります。この働きがうまくいかなくなる「自律神経失調症」があり、ストレスが多い現代社会における大きな課題にもなっています。

自律神経の働きを正常にする方法として「音楽療法」があり、医療や福祉現場でも注目されています。音楽療法に携わるスタッフは「音楽療法士」と呼ばれており、「国家試験」への認定が待たれています。

音楽療法は、ピアノのレッスンのように技術面を指導するものではなく、その場にいる人が音楽を楽しめることが大きな目的になっています。たとえば、高齢者施設で童謡を歌うことはよくありますが、懐かしい歌に触れることにより、それまで表情が乏しかった人がいっしょに歌い出すなどの反応がみられます。

また、医療現場では早くからBGMが採用されています。緊張する場面にリラックスできる音楽を取り入れることにより、検査や治療中の緊張感がほぐれることが期待されているのです。